THE VANISHING WEST
1950年代、アメリカの黄金期、隆盛を極めた時代のジーンズにスポットを浴びせ制作したフリーホイーラーズのオリジナルジーンズとなります。
51年頃のXXモデルをイメージした14オンスデニムは縦糸に5種類の異なる綿をブレンドして編まれた綿糸をロープ状に束ね、濃い色目にインディゴ染めを施した糸を縦糸に
横糸にややベージュがかったナチュラル糸を使用し、旧式力織機で丁寧に織られた生地を使用しています。
そのため表情豊かで自然な凹凸やムラ感があり、セルビッチ(赤耳)という特徴も得られています。
縫製糸や各パーツにもフリーホイーラーズらしいこだわりがあり、ステッチ糸は主に6番手と8番手の糸を織り交ぜて縫製されており、この時代によく見られる金茶の糸を多用しています。
フロントはボタンフライとなり、すべて鉄製で表面にはくすんだイエローの錆び止め処理が施されています。
フロントボタンを止める足の部分には丸みを帯びたカパー(銅製)リベットを、ヒップポケット裏の隠しリベットにはフラットな形状のリベットを使用しており、くすみという表情の経年変化が見られるでしょう。
パッチにはややよれたヌメ革のような牛革レザーパッチを使用、ピスタブはレーヨン製の両面刺繍でV.WESTのロゴが織り込まれています。
股上がやや深く、腿部分はすっきりとした、裾にかけてやや細くなる50年代のヴィンテージを彷彿させるややテーパードしたシルエットです。
糸を作る綿からパーツ、シルエットなど細部にまで50年代後半のヴィンテージジーンズをオマージュしたこだわりの逸品です。